旧gaaamiiのブログ

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アプレンティスシップパターンを読み返した

前に買って本棚にあったんだけど、今読むとなおさら良い本だなと感じる。スキル不足やらキャリアに不安を感じていて、どうしたもんかと頭を抱えている自分のような人にオススメしていきたい。エモい。

この本には、見習いエンジニアにはたいていこういう問題があり、それにはこういう解決策があるというパターンがたくさん載ってる。全てが一対一できれいに解決できるように書かれているわけではなく、たとえば無知をさらすことと、無知と向き合うことのバランスについて触れられていたりして、そうだよな〜難しい〜と実感とともに読めて楽しい。

技芸を身に付けるにはチームの中で1番下手くそになるような環境に入るとよいというようなことも書かれている。そしてそうしたチームの中で、下手くそであるがためにうまく貢献できないときにはどうすりゃいいんだという問題についても、解決策が書かれていたりする。それは学習して成長していることを示したり、細かい面倒なタスクを引き受けることだったりする。

この本を読んで、結局のところ、これだけやれば明日から天才プログラマーになれるというような近道はないし、成長する上でつらいことはあるよなと改めて認識した。自分の好きなことのみ追求する芸術家や専門家ではなく、お客を喜ばせることのできる職人になるには、新しいことを学習したり失敗したりしつつ不安と向き合いながら、成長していく必要がある。

あと、何事もいきなり負荷をかけすぎると壊れる危険がある。そういう意味でも、短期間で急成長とかではなく、長い道のりをじっくりやっていくぞという気持ちにさせてくれて本当に良い本だなと感じた。