本をおすすめするだけのWebサービス「Yomomo」を作りました
使い方
使い方はこちら。
なんで作ったのか
以前、お世話になっている方からおすすめの本を紹介していただき、Amazonのページを見たら中古で10円くらいだったのでその場で買うという経験がありました。
普段だったら絶対買わないような本でしたが、これが読んでみたらなかなか面白い。直接自分の役に立ちそうなことが書かれているわけではないのだけれども、「こういう考えもあるのか」という発見がいくつかありました。
読む本をいつも自分で決めていると、どうしても同じようなものに偏り、自分の価値観もそれに従うようになります。スティーブ・ジョブズの伝記ばかり読んでいるとクリエイティブで野心的でないといけないような気分になるし、アフロ田中ばかり読んでいると、身の回りで楽しくやれればいいやーという価値観になります(アフロ田中とは埼玉 - 東京あたりを舞台にした世界一おもしろい日常系マンガです)。
偏りがあってもいいじゃんといえばそれまでです。しかし、おすすめされて読んだ本には、自分が読もうとして手にとった本よりも新鮮味や発見があります。新鮮味のある本はそれを読むこと自体、とても楽しいものです。
価値観の偏りを減らし、新鮮な感覚を提供してくれる本。Yomomoを作ったのは、そのような本との出会いを誘発する場所をつくりたかったからです。
特徴
Yomomoにはこだわりが3つあります。
「誰」から「誰」へ
本の紹介は1人から1人に対して行うことになります。なぜかというと、このサービスで最も大事なのは本そのものやレコメンドコメントではなく、「誰」から「誰」へという関係の部分だからです。「あの人がすすめるなら読んでみよう」という気持ちが、普段読まない本を読むきっかけになるはずです。
本を管理しない
どんな本を読んだかということをしっかり記録する必要は無いと考えています。大事なのは本と出会うことです。
本を探さない
本は出会うものです。自分のページに行けば、推薦者の簡潔なコメントとともに新鮮な本がある。繰り返しになりますが、そういう体験を引き起こすのがこのサービスの目指すところです。
始め方
このサイトは基本的に、一人では楽しめないものです。友だちに「こういうサイトあるよ」と言って本を紹介しあってみると徐々に楽しくなってくるかもしれません。
派手な面白さは何もありませんが、ぜひぜひこの機会に本を通じたコミュニケーションを試してみてください。
やらしい話
後で叩かれるのも怖いのでここでお金の話もしておきます。サイト内のリンクを見ればわかりますが、Amazonアソシエイトを利用しています。Yomomo経由でAmazonに飛び商品を購入すると、紹介料が僕に入ってくるわけです。
個人で開発しているからといって、やはりサーバー代くらいは稼ぎたい。いや、本当は自分の人件費分くらいにならないと、趣味で終わってしまいます。趣味で終わってしまうと、だんだん「もういいか」という気持ちになっていくので、「勉強として」とか「趣味で」とかいう逃げはそろそろ使わない方向でいきたいのです。
もちろん、Googleアドセンスのような本と関係のないクリック広告などは一切入れないつもりです。
今後
ひたすら自分で使っては気持ち悪いところを直すという単純な方法で改善していきます。今のところまだまだ気持ち悪いところだらけなので、ごりごりと修正していきます。
外部APIを叩いてレスポンスをDOMに吐き出す際にAjaxを使ったり、モバイルでのデザインの最適化などは早急にやらないといけないですね。使い勝手を良くするためにページ遷移を減らすのはけっこう大事です。モバイルの理想はネイティブアプリを作ることですが、とりあえずはブラウザを通してもある程度快適に使ってもらえるレベルを目指します。